ディスカッションをする理由(1)

ディスカッションを採用する理由は企業の手抜き

グループディスカッションを選考に活用する理由の1つは、企業側の都合です。

都合といってもその内容は、「手抜きをしたい」というような理由。まあ、こんな言い方をしてしまうと御幣があるのですが、大量の受験者たる学生をさばくための手段としてグループディスカッションは効率的なのです。

 効率的な人材採用試験へ

グループディスカッションは効率的な採用試験を行ううえで都合が良い

企業は自社の存続をかけ、固定費を圧縮するためにできるだけ新卒・中途問わず人材の採用枠を縮小しています。企業活動の中で最もお金の掛かるものは人件費なのですから、仕方がありません。

一方、就職を希望する学生の数は昔と比べてそれほど変わってはいません。しかも、高い学歴(大卒)を持つ学生が増えていることもあって、狭き門に学生がひしめき合う状況を招いています。

要するに、狭い採用枠に多数の学生が殺到する状況になっているということです。

昔と比べて就職に関する情報が入手しやすくなったというのも背景にあります。インターネットの普及により、全国の企業情報が瞬時に把握できるようになりました。また、就職支援に関するサービスも多様化しています。

採用人員は減少しているのに、企業の情報は広く普及している。しかも、就職戦線が厳しいというアナウンスが流れれば流れるほど、どんどん多くの企業にアタックをかける学生が増えてくる。結果的に、以前からは想像できないほどに、多くの受験者が1つの企業に殺到する状況を招いています。

そうなると、企業としてはできるだけ効率的に優秀な人材を見極めたいと考えるようになります。しかも、できるだけコストを掛けずに。

学生は就職試験のために就職対策講座を受講したり、セミナーに参加したり、遠方であれば就職試験を受けるための交通費もかかっています。それと同じように、実は企業側も人材の採用を行うにあたっては多大なコストを掛けているのです。企業としては何とか採用コストを減らしたい。そのための方法に、グループディスカッションがあります。

 ディスカッションで効率的に見極める

人材選考においてコストを削減し、効率化するための方法には何があるでしょうか?

1つは、書類選考で一気に絞り込むことがあります。書類選考に通過した学生のみ、個別面接等を行っていくという方法です。

しかし、最近は書類もパソコン作成が増えており、書類だけで人物像を把握するのは至難の業です。だからといって、いちいち個別面接などやっていたら、時間も掛かりますし、面接官を担当する人員のコストも莫大なものになります。

そこで考えたのが、グループディスカッションです。

グループディスカッションであれば、

  • 一度に多くの学生を選考することができる。
  • 試験官(選考者)は黙ってみているだけで良い

というメリットがあります。

 選考方法として使い勝手が良い

ディスカッション形式であれば、初期の段階でその人物を見ながら適正を判断することができます。書類選考と同じように、一度に多くの学生を選考できるというのもポイントです。

しかも、個別面接と言うのは試験官(選考者)の労力は大変なものです。一人一人に対して質問を投げ掛け、それに対する応答が必要になるからです。一方、ディスカッションをグループで行うようにすれば、選考者はただ見ているだけ。極端な話、何も話す必要がありません。これは大きな時間とコストの削減につながるのです。グループ面談ではなく、ディスカッション形式にするのも、選考者がほとんど何もしなくても良いという理由があるのです。

こういった背景があって、最近ではグループディスカッションを選考段階の初期に導入する企業も増えています。ですから、早期にしっかりとした対策を行っておくことが重要なのです。

いくらあなたが個別面接の対策を十分にしていても、その前にグループディスカッションの試験が待ち受けている可能性もあるからです。個別面接の対策は全学生が必ず行ってきますが、グループディスカッションの対策を行ってくるのはまだまだ一部の学生です。

これからは、グループディスカッションの方も高いウエイトでの対策が必要となるといえます。


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