就職グループディスカッションの採点方法・合否基準(3)

ディスカッションはメンバー全員通過の精神で

グループディスカッションに臨むうえで考えておきたいのは、自分の評価を上げることです。そんなことは当たり前なのですが、自分の評価を上げるためにはメンバー全員の協力が不可欠であると言うこともまた事実なのです。

そう考えると、ディスカッションはメンバー全員で通過すると言う意識を持つことがポイントになりそうです。

 採点者(試験官)が持つ心理的誤差

ディスカッションでは自分だけということではなく、メンバー全員の通過を意識してみよう

ディスカッションの採点は誰が行うのかと言うと、採点者(試験官)です。

採点者は企業の人事担当者が行うのが一般的です。そして、適正かつ客観的な評価を行うためのしっかりとした訓練を受けています。

しかし、所詮は人です。

評価に全く自分の主観や感情が入らないということではありません。そういった誤差はある程度の範囲で許容せざるを得ません。

一方、その誤差が時に大きな影響を与えてしまうこともあります。ここまで行くと、とても誤差というレベルではないのですが、繰り返しますが採点者も「人」です。機械ではありませんので、そういったことは常に起きることがあるのです。

そこで、グループという単位で評価をするということを考えてみます。

 採点者(選考者)に与える印象

単純に考えてみましょう。

例えば、3グループのディスカッションを同じ人物が採点を行うとします。(採点者が同一ということです)

Aグループは皆が活き活きしていたとすると、このグループがまず採点者の印象に残ります。そして、Aグループのメンバーを採点したとしましょう。

次にBグループのディスカッションが始まりました。このグループはAグループよりも静かで、あるメンバーが一人で議論をかき回すような状態となっている。この場合、普通に考えればAグループのことを見ていますから、Bグループの評価は全体的に厳しくならざるを得ません。

採点者の中には客観的な評価基準を持っているとしても、人間の傾向としてAグループと比較することは避けることができないのです。こういったものを採点者の「心理的誤差」と呼んでいます。

つまり、Bグループのメンバー全員が静かであった点とグループのメンバー一人が議論の進行を妨げるような行為によって、Bグループのメンバー全員の評価が下がると言う可能性があるということです。

Bグループのメンバーからすれば、特定の人が議論をかき回しているのを見て、「この人は落ちるだろう」と安堵してはいけないのです。その人がかき回せばかき回すほど、他のメンバーが見て見ぬ振りなどをすることで、他のメンバーの評価も全体的に下がってしまう可能性があるのです。どうしても、Aグループの雰囲気と比べてしまうのが人間ですから。

もちろん、必ずそうなるとは言い切れません。ただし、メンバーそれぞれが自分のことだけを考えているようであれば、議論はうまくまとまらず、結果的に自分のことをアピールするつもりがむしろ皆で低い評価を受けるという事態を招く可能性は高いのです。

従って、メンバー全員がディスカッションを通過するぐらいの余裕は持ちたいところです。その上乗せ部分で、しっかりと他のメンバー以上の積極性や主体性をアピールできれば、メンバー全体の評点が上がった上に自分の点数もさらに上乗せされるという最も良い状態を作ることが可能です。

次は、グループディスカッションの簡単な流れを見ていきます。


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